5.92018
大正屋椎葉山荘山の湯

建物名称 大正屋椎葉山荘山の湯
工事名称 山の湯建替え工事
工事場所 佐賀県嬉野市嬉野町大字岩屋川内乙1586
工期 2018.01.15~04.26
内容 既存建屋解体後上屋施工
今回の建物は、老朽化してきた温泉の建て替えということで、基礎だけを残し上屋を全て解体し、さら地にすることから始まりました。かなり古い建物でしたので昔の設計図と実際に建てられていた建物と仕様が違っていたり、現場ではよくあるトラブルに見舞われたり、工事は難航しましたが、皆の協力のもと素晴らしい施工ができたのではないかと思います。使用した木材は基本的に米松材とヒバ材で、化粧で見せる柱はろくろ加工を施したものを、大匠建設の工場の方で刻み現場へ搬入しました。この建物は少し特殊で、制約と条件が課せられていましたが、一つずつ丁寧に手加工したものを現場で組み立てております。
- 外部面からの女性側浴室です。畳三枚分の強化ガラスを四枚はめ込んでいます。内部に入れば開放的な空間が広がっています。下のほうに小窓と網戸を取り付けており、浴室内部の空気の循環を考えておりガラスが曇ることのない納め方をしています。
- 下の方は暗いですがこの山の湯の入り口となっており、上部の木製ガラリは浴室内部の排気ガラリとなっています。今回の瓦は和瓦を使用しており、周りの景観を崩すことなく施工できたと思っております。壁は白を基調とした聚楽吹き付け仕上げとなっています。
- 男子側浴室のアングルです。今回の建物で唯一の鋼製サッシがついています。排煙窓となっており、内部の蒸気を外へ逃がす役割を担っております。
- 対岸側からとった写真です。雰囲気の良い一枚はないでしょうか
- 夜の男性側露天風呂です、軒天の方は1350も出しており深い軒がものすごくいい雰囲気を出しています。
- 男性側浴室です。壁天井共にヒバ板を貼っています。間接照明も工場の方で作成させていただきました、独特な空気を出していい表情を見せてくれます。
- 今回は造園もやらせていただき、対岸の山間に合う空間造りが非常に大変で、お客様からの指摘を受けながらもなんとか形を作ることが出来ました。
- 女性側浴室です。外の雰囲気が男性側とはガラッと変わっております。
- 女性側の露天風呂からのアングルです。
- 写真を撮る際に趣向を変えて外部の照明だけに頼って撮ってみた写真です。
- 夕暮れ間もない時の写真です。
- 内部の靴棚。壁は聚楽塗り、靴箱は自社工場制作、床は籐のマット、天井はピーラ突板貼り、天井の端にある空気孔は空気循環用の吸い込み口です。機械のカバーを見せないようにできるだけ天井内に収め、木の見切りを回し圧迫感のない空間にいたしました。
- トイレは照明鏡枠、面台、ニッチカウンター、天井板はピーラ―材、床仕上げは大理石のタイル貼り、とても落ち着く空間になっています。
- 排煙窓につながる吹き抜けです、構造体の梁をそのまま防水処理し化粧で見せています。
- 男性側トイレです、女性側とはまた雰囲気の違う形になっています。
- 女性側のベンチです。こちらも自社工場での製作品です。ベンチの下は収納スペースがあり、利便性の高いつくりになっています。
- 両サイドが戸袋となっており、その中に納まるように作りつけられています。今回は全て木製冊子となっていますので、取付の際も木の反りなどを考慮しながら施工いたしました。
- 鏡は一枚もので入れており、照明に関しても光の角度を調整しながら嫌みのない明るさを考えつつ何回も椅子に座りながら取付位置を決めました。
- 玄関の上がり框は無垢の一枚物の材を使用しております。材の選定に時間がかかりました。
- 玄関の石は大谷石を使用しております。厚みが大きい分、据える時が大変でしたが、きれいに割り付けることが出来ました。
今回温泉という特殊な建物に触れさせていただき、椎葉山荘さんが掲げているコンセプトである【何もしない 贅沢な休日を】表現するにあたり、細部に至るまで設計の先生と打ち合わせを行い、実際に使う人、触れる人の気持ちになって施工させていただきました。確かにとても大変でしたが、それだけ良いものに仕上がっています。時間があればぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか?




































