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手刻みの神髄

こんにちは
大匠建設 広報部です。
日ごとに寒さが増しておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

大匠建設では、某現場にて使用する構造材を手刻みで丸3日かけて、加工する仕事がありました。
その一部をご紹介します。

まず始めに、「プレカット」と「手刻み」についてです。
2つの用語ですが本質は同じ事になります。建物に使う構造材を加工するということで、どんな工程で加工するのかという違いです。

プレカット」は機械を使い、コンピューター処理で木材に加工します。現場での加工手間を省くことができ、カットやホゾ、単純な仕口加工まで行えます。

これによって、現場での人件費削減、工期の短縮が可能です。

手刻み」は名前の通り、大工さんの手で加工します。ノミやカンナといった大工道具を使い、木材の性質で継手を変えたり、木目や節を考えた正確な調整ができます。

文字では簡単になってしまいますが、豊富な経験や勘、熟練の技術無しでは不可能な、大工さんにしかできない加工です。

写真1

屋根勾配を手刻みした構造材

写真②

吊り上げから設置する様子

今回の現場では、建物の屋根勾配を計算したとき、コンピューターでは処理できない複雑な構造になっていました。
棟梁を筆頭に、5人ほどで手刻みを進める姿は本当に職人そのものでした。

一日ごとに材料の姿が変わっていくのがとても面白く、一枚の紙面ですべての加工と完成を説明できる大工さんを見て、技術の高さを思い知らされました。
大匠建設では、このような貴重な技術を後世に残すために、手刻みだけで継手を加工する「技能競技大会」を毎年行っています。

複雑な継手を時間内に完成させていく、大匠建設の大工さんたちの技術が目の当たりにできる貴重な機会です。

写真③

昨年第8回技能大会の継手

その甲斐あって、この度無事、上棟式をむかえられることができました。

技術の積み重ねと今回のような貴重な機会を糧に、より良い建物を作っていきます!

それでは、明日からもご安全に!

 

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